2012年06月09日
トーナメント開催となると、大勢のスタッフによってその舞台は支えられています。競技運営、コース整備、飲食、設営、警備、催事、輸送、その他にもボランティアさんによるスコアラーやキャリングなど、細部にまで渡るスタッフの配置と、そのパワーにより運営がなされている訳です。
そんな裏方業務のほんの一部をご紹介します。
今大会より、西コースを使用することとなり、運営の方も、昨年までの大会とは大きく変わりました。
通常、トーナメントでは全ホール、選手もキャディも歩いてのラウンドになりますが、西コースの一部となる13番ホールから14番ホールへのジョイント部分が、急勾配な上り坂であるため、その区間のみで、選手とキャディをカートで送っています。ただ普通に歩いて上るだけで、息が切れそうな心臓破りの坂から、選手達を守る救世主ともなるカートの登場です。
プレーに支障が出ないように、静かな電動カートを手配し、常時2台が待機してのピストン輸送を行っています。
その他にもここの坂道では、スタッフにとっては地獄のような手引きカートの引き上げがあります。
手引きカートをそのまま電動カートに乗せることは困難ですし、電動カートにひっかけて引き上げる実験もしましたが、手引きカートが途中で壊れたりしたら、選手の大切なクラブを傷付けてしまうことになります。色々と検討した結果、最終的には人力で引き上げるしかないということになりました。体力には自身のある若き学生さんを中心に、交代でその重労働を担当していただいています。途中で倒れるのではないかと心配をする程のキツイ任務です。
もし倒れでもして、手引きカートが転がり、選手のクラブに何かあってはいけないと、人のこともさながら、選手のクラブにも気を抜けないスタッフ達が考え出した、命綱作戦。
もし運搬中に転んだり、目まいがして、手引きカートから手を離すようなことがあっても、手引きカートやクラブが転落しないように、クラブを助ける命綱を取り付けました。
【マスター室 服部】